エニタイムフィットネス甲府国母店レビュー ― バスは1時間半に1本、その先にある余白

エニタイムフィットネス甲府国母店の外観。黒い平屋の独立店舗と駐車場 店舗レビュー
国道沿いの独立店舗。駐車場が広い

1時間半に1本。
甲府駅のバスターミナルで時刻表を見上げて、そう気づいた。

これまで80店舗以上を巡ってきた。
駅から徒歩1分の店も、20分歩く店もあった。
けれど、たどり着くこと自体がここまで難しかったのは、初めてだった。

山梨交通58系統。乗り遅れれば、次は1時間半後。
炎天下のバス停で待つのか、それとも駅まで戻るのか。
選択肢は多くない。

それでも行った。まあ、これも巡礼の一環。

そして、店に入って納得した。
ここには、都心の店にはない余白があった。

エニタイムフィットネス甲府国母店の外観。黒い平屋の独立店舗と駐車場
国道沿いの独立店舗。駐車場が広い
店舗名エニタイムフィットネス甲府国母店
住所〒400-0043 山梨県甲府市国母1-21-13 1F
最寄り駅JR中央本線・身延線「甲府」駅(公式では徒歩表記なし/車で13分)
電話番号055-225-5260
営業時間24時間営業(年中無休)
月額料金¥7,678(税込・税抜¥6,980)
マシンブランドLife Fitness / wattbike / Concept2
スミス・ラック台数5台
ベンチ台数4台(アジャスタブル3台・フラット1台)
訪問日2026年8月10日
公式サイト店舗ページ

設備一覧

  • 水素水サーバー
  • サプリメントサーバー
  • 個室シャワー
  • 個室更衣室
  • Wi-Fi
  • 体組成計
  • パーソナルトレーナー
  • 駐車場
  • 駐輪場
  • AED
  • 契約ロッカー(訪問時は空きあり)
  • 高校生無料

無料のウォーターサーバーはない。
代わりに水素水のマシンが充実している。

ここは押さえておきたい。
飲み物は、来る前に用意しておいたほうがいい。

アクセス

今回は3日間の遠征だった。
前日は富士。身延線の特急ふじかわで、山を越えて甲府へ入る。

甲府駅に停車する特急ふじかわ
富士から身延線で甲府へ

甲府駅から店舗までは、バス1本。

甲府駅から徒歩3分で、甲府駅バスターミナル3番のりば。
山梨交通58系統、山梨大学医学部附属病院行に乗る。
南西中学校で降りて、徒歩4分。

所要19分。280円。乗り換えなし。
数字だけ見れば、難しくない。

問題は本数だ。
1時間半に1本程度しか走っていない。

公式サイトには徒歩の記載がなく、「車で13分」とだけある。
その表記は、正直だと思う。
ここは、車で来る場所だ。

電車とバスで向かうなら、帰りの時刻表を先に確認しておきたい。
トレーニングを終えてバス停に立ち、次が1時間半後だと知る。
それは、かなり効く。

ひとつ、実用的な話を。
甲府駅の案内所に、無料の給水スポットがある。

甲府駅の無料給水スポット「KOFU WATER GURURI SPOT」
甲府の水は山の恵み。ジムへ向かう前に

「甲府の水は山の恵み。」

店に無料のウォーターサーバーがないことを考えると、ここで満タンにしていくのが正解だ。
ボトルを持っているなら、必ず寄ったほうがいい。

店内の雰囲気と設備

独立店舗型の1フロア。
細長い作りだが、とにかく広い。

市民体育館を思わせる雰囲気。
天井が高く、音が少し遠くで響く。

入って手前がウェイトスタック式のマシン。
奥のフリーウェイトエリアに、プレートロード式が並ぶ。

マシンの一台一台に、余白がある。
展示会の会場みたいだと思った。
隣のマシンに肘が当たることがない。それだけで、動きが変わる。

ラックとスミスは、公式表記で5台。
フリーウェイトエリアの中央には、デッドリフト用と思われるラックが独立して置かれている。

ベンチは4台。アジャスタブルが3台、フラットが1台。
ダンベルまでの導線にも余裕がある。

ストレッチエリアはマット敷き。
隣とのスペースが広く、人の気配が近すぎない。

そして、この店で一番驚いたのは設備そのものではなかった。

甲府国母店の換気設備図。気積920立方メートルに対し設備換気量2628立方メートル
換気の設置図。80店舗回って、初めて見た

換気の設置図が掲示されていた。

「甲府国母店ジムエリアは気積920㎥に対して設備換気量2628㎥で設定しています。」

エニタイムフィットネスは、1時間に約2回、店内の空気が完全に入れ替わるスペックを基準に店舗設計を行っているという。
それは知っていた。

けれど、自分の店の数字を出し、間取り図に給排気の位置まで落として貼り出している店舗は、初めて見た。

図には、ロビー、トレーニング室、フリーウェイトエリア、ストレッチエリア、更衣室、シャワールームまで描かれている。
青が外気の取り込み、赤が排気。
更衣室・トイレ・シャワールームには、すべて換気ファンが設置されているとある。

広く感じたのは、面積のせいだけではなかったのかもしれない。
空気が動いている。

混雑具合

訪問したのは平日の昼前。

人はそれなりにいた。
ベンチは埋まっていた。

ただ、順番待ちが発生するような混み方ではない。
マシンの間隔が広いぶん、同じ人数でも密度を感じにくい。

甲府国母店の駐車場に停まる車
車で来ることが前提の立地

駐車場には車が並んでいた。
バスで来ている人は、たぶんほとんどいない。

周辺環境

正直に書く。
店の周りに、何かがあるわけではない。

国道沿いのロードサイド。
車で通り過ぎる場所であって、歩いて楽しむ場所ではない。

甲府の街は、駅の側にある。

前泊した夜、駅前を歩いた。

甲州夢小路の石畳と町家風の店舗
甲州夢小路。夕方の静かな時間

甲州夢小路。
石畳と町家風の建物が並ぶ。観光客向けに整備された一角だが、うるさくない。

駅前には、武田信玄の像が座っている。

甲府駅前に座る武田信玄公の銅像
甲府駅南口の武田信玄公之像

甲冑姿で床几に腰を下ろし、軍配を持っている。
甲府といえば信玄、というのはわかりやすい。

ただ、少し歩くと、もうひとつ像があった。

甲府駅前に立つ武田信虎公の銅像
武田信虎公之像。信玄の父にあたる

武田信虎。信玄の父だ。
こちらは僧衣に立ち姿で、雰囲気がまったく違う。

甲府という街をつくったのは、この人らしい。
息子に追放された、という話のほうが有名かもしれないが。

父と子が、同じ駅前に別々に立っている。
どちらが上とも下とも書かれていない。
そういう置き方をする街なのだと思った。

夕飯は、ほうとうにした。

ほうとう専門店「紅梅や」の一枚板の看板
甲州名物ほうとう 紅梅や
梅肉・かつお節・大根おろし・みょうが・わかめをのせた冷たいほうとう
冷たいほうとう。夏にはこれ

冷たいほうとうがあった。
梅肉と鰹節。大根おろし、みょうが、わかめ。

ほうとうは煮込みのイメージだったが、これは別物だった。
幅広の麺が冷たく締まっていて、薬味が効く。
夏には、こちらのほうがいい。

その後、舞鶴城公園へ。

舞鶴城公園の標識と遊亀橋
舞鶴城公園。国指定史跡 甲府城跡

甲府城跡。駅から歩いてすぐ。
石垣が残り、天守台まで登れる。

舞鶴城公園から見た甲府盆地の夜景
天守台からの夜景

頂上から、甲府の街が一望できた。
盆地の灯りが、山の際まで続いている。

市役所の展望ロビーにも上ったが、夜景は舞鶴城のほうが良かった。
遮るものがない。

もうひとつ、街で気になったものがある。

甲府中心部の公園に設けられたストリートスポーツエリアの案内板
8:30〜21:30。時間を区切って開かれる運動の場

中心部の公園に、ストリートスポーツエリアが設けられていた。
スケートボードとダンスが、21:30まで可。
「甲府まちなか社会実験2026」という取り組みらしい。

24時間開いているジムと、時間を区切って開かれる公共の運動場所。
同じ街の中に、両方ある。

武田神社

翌日、エニタイムに寄ったあと、武田神社へ行った。
勝負運のパワースポットだという。願掛けをしてきた。

武田神社の社号標。青空を背景に立つ石柱
武田神社。信玄の居館・躑躅ヶ崎館の跡地に建つ

武田信玄を祭神とする神社。
もともとは躑躅ヶ崎館という信玄の居館があった場所だ。

城ではなく、館。
「人は城、人は石垣、人は堀」という言葉が残っているとおり、武田は堅固な城を築かなかったと言われている。
その真偽はさておき、駅前の舞鶴城とはまったく性格の違う場所だった。

武田神社の能舞台「甲陽武能殿」の屋根と扁額
甲陽武能殿。境内にある能舞台

境内には能舞台があった。
甲陽武能殿。逆光の中で、屋根の反りだけがきれいに見えた。

武田神社の「姫の井戸」。石造りの水槽と竹の柄杓
姫の井戸。現在は飲用不可

姫の井戸、というものもあった。
信玄の娘が生まれたときに産湯として使われたと伝わるらしい。

ただし、現在は飲用できない。
社務所の貼り紙にそう書いてあった。

甲府駅では山の水が無料で飲めて、神社の井戸は飲めない。
それはそれで、正しい順序なのかもしれない。

武田神社周辺の住宅地と夏の入道雲
まさに日本の夏、という風景

周りを少し歩いた。

入道雲。緑の山。瓦屋根。
まさに日本の夏、という風景だった。

3日連続の遠征で、正直、疲れていた。
それが、少し飛んだ。

総評

甲府国母店は、たどり着くのが難しい店だ。

バスは1時間半に1本。
公式が「車で13分」としか書いていないのは、そういうことだ。

その一点で、評価は伸びない。
電車で来る人にとって、ここは気軽な店ではない。

ただ、中身は良かった。

広い。マシンの間隔が広い。ストレッチエリアが広い。
図書館みたいな余白がある、と思った。

そして換気の設置図。
80店舗を回って初めて見た掲示だった。

数字を出すというのは、見られる覚悟があるということだ。
気積920㎥に対して換気量2628㎥。
その一枚が、この店の性格を言い当てている気がした。

車で通える人にとっては、かなり良い店だと思う。
甲府はコンパクトな街で、個人的に好きになった。

ただ、巡礼クラスには届かない。
「遠くてもわざわざ行く価値がある」と言うには、アクセスの壁が高すぎる。

山梨県、初上陸。
記録としては、確かに一段進んだ。

評価

項目評価
アクセス★☆☆☆☆
設備の充実度★★★★☆
混雑のなさ★★★★☆
コスパ★★★★☆
また来たいか★★★☆☆
総合評価10点
巡礼クラス
※巡礼目線での評価です。近くに住んでいなくても、わざわざ訪れる価値があると判断した店舗です。

📖 English Review → Anytime Fitness Kofu Kokubo Review

🐕 SHIBA JOURNEY — No Rush. Your Journey.

巡礼は、まだ続く。

SHIBA JOURNEY
小さな一歩も、旅のうち。
急がず、自分のペースで歩く人のための、ウェアと日用品。
アイテムを見る →

コメント

タイトルとURLをコピーしました