エニタイムフィットネス富士青葉通店レビュー ― バス2本の先に、急かされない広さ

エニタイムフィットネス富士青葉通店の外観を見上げた様子。2面にANYTIME FITNESSのロゴ 店舗レビュー

新富士駅でバスの発車案内を見上げた。
午前10時40分。すでに「本日の運行は終了いたしました」の表示が三つ並んでいる。

ここは、そういう街だ。

新幹線は停まる。だが在来線は通っていない。富士駅までバスで出て、そこからもう一本バスに乗る。エニタイムフィットネス富士青葉通店は、最初にその手間を要求してくる。

そして中に入れば、その面倒くささに見合うだけのものが待っている。

エニタイムフィットネス富士青葉通店の正面。手前に会員専用駐車場が広がる

店舗情報

店舗名エニタイムフィットネス 富士青葉通店
住所〒416-0954 静岡県富士市本市場町701 1F
最寄り駅JR東海道線 富士駅
アクセス富士駅から徒歩25分
電話番号0545-67-1165
月額料金¥7,700(税込/税抜 ¥7,000)
マシンブランドLife Fitness
訪問日2026年8月9日

設備一覧

個室シャワーあり
個室更衣室あり
ウォーターサーバーなし
駐車場あり(会員専用)
駐輪場あり
AEDあり
高校生無料あり(対応可)
ラック・スミスラック3台/スミス1台
ベンチアジャスタブル2台/フラット2台
ダンベル60kgまで

Wi-Fi・体組成計・契約ロッカーは公式サイトに記載なし。無料のウォーターサーバーは設置されていないので、飲み物は持参するか自販機で買うことになる。

アクセス

公式表記は富士駅から徒歩25分。

ただ、この店に関しては「徒歩25分」という数字をそのまま受け取らないほうがいい。大通り沿いをひたすら真っ直ぐ歩く道のりで、日陰も少ない。夏場に歩いて着いた頃には、トレーニング前に一汗かいている。

今回は新富士に前泊したので、新富士駅からのルートになった。

新富士駅バスのりばの発車案内。富士駅方面の路線が並ぶ
午前10時40分の時点で、この日の運行を終了している路線がすでにある。

新富士駅と富士駅は、名前は似ているが別の駅だ。新幹線が停まるのは新富士、東海道線が通るのは富士。両者は直接つながっておらず、路線バスで移動することになる。

JR富士駅前のバスのりば。エニタイムフィットネス富士青葉通店へのアクセス起点

富士駅に着いたら、そこからもう一本。県総合庁舎入口のバス停で降りれば、店までは歩いて5分だ。

つまり新富士駅から乗り継ぎ2回。乗ってしまえば難しくはないが、本数の少なさが効いてくる。コミュニティバスは午前中でその日の運行を終えているものもあり、時刻表を見ずに動くと接続待ちで長く足止めされる。

そして駐車場を見れば、この店が何を前提にしているかは一目でわかる。車で来る人のための店だ。

店内の雰囲気と設備

建物を見た瞬間、デカいと思った。

大通り沿いに建つ2階建ての独立型店舗。テナントの一区画を借りたタイプではなく、建物まるごとがジムだ。壁の二面に「ANYTIME FITNESS」のロゴが掲げられ、遠くからでもすぐわかる。

エニタイムフィットネス富士青葉通店の入口。2階建ての独立型店舗

中も、やはり広い。

1階がプレートロード式マシンとフリーウェイトエリア。2階にウェイトスタック式マシンと有酸素エリア、そしてシャワーとトイレ。

特筆すべきはマシンの配置だ。とにかく余裕がある。器具と器具の間に、人がすれ違っても気を遣わない幅がある。ベンチとダンベルラックの間にも適度な空間があり、導線で詰まることがない。

ダンベルは60kgまで。この品揃えは圧倒的だ。

ラック3台にスミス1台。ベンチはアジャスタブル2台とフラット2台。数字だけ見れば標準的だが、置かれている空間が広いぶん、順番待ちのストレスは体感でかなり少ない。

ストレッチエリアもかなり広い。ただしマットは常設ではなく、自分で敷く形式。

2階の有酸素エリアがいい。ランニングマシンの正面に大きな窓があり、走りながら外を見ていられる。地下や窓のないフロアに押し込められた有酸素エリアとは、まったく別の時間が流れる。

造りとしては飯能店や東所沢店に似ている。ただし広さは1.5倍ほどある。

シャワーとトイレの数も十分で、清潔に保たれていた。無料のウォーターサーバーがない点だけが惜しい。

混雑具合

土曜の昼過ぎ。人はいる。だが混んでいない。

マシンが空くのを待つ場面は一度もなかった。誰かの視線を気にしてセットを切り上げる必要もない。

ここでは、誰かに急かされてトレーニングをする必要がない。自分のペースで、赴くままに、好きなだけやればいい。そういう空気が流れている。

プレートラックのプレートを、そっと撫でている人がいた。

あれはあの人なりの求愛行動なのだろう。誰にも邪魔されずにそれができる程度には、この店には余白がある。

周辺環境

店の周りは、いわゆる郊外の幹線道路沿いだ。歩いて楽しい街並みではない。だが富士市そのものは、寄り道の材料に事欠かない。

トレーニングを終えて向かったのは新富士駅。「まるごと駿河湾」で生シラス丼を食べた。

新富士駅にある海鮮料理店「まるごと駿河湾」の店内ロゴ
まるごと駿河湾の生シラス丼。生姜と刻みねぎがのっている
新富士駅「まるごと駿河湾」の生シラス丼。二日続けての生シラスだった。

生姜と刻みねぎだけ。それ以外に何も足す必要がない。二日続けての生シラス丼になったが、まったく飽きなかった。静岡に来ている実感がある。

その後、ふじさんめっせに寄った。

富士市の展示施設ふじさんめっせの外観
ふじさんめっせ。この日は絵画の展示販売会が開かれていた。

広い石畳の前庭に、「いただきへの、はじまり。」と書かれた富士市の幟が並んでいる。この日は mocha という画家の展示販売会が開かれていた。

芸術のことはよくわからない。ただ、安いもので一枚50万円ほどだった。デジタル版画で350枚限定だという。30点ほどが並び、成約済みの札もちらほら見えた。すごいビジネスだと思った。

ジムと海鮮と展覧会。同じ日の午後に全部入る。それが地方遠征の面白さだ。

総評

駅から遠い。バスは少ない。アクセスだけを見れば、はっきり不便な店だ。

それでも10点をつけた。理由は単純で、中に入ってからの体験がいいからだ。

広い。余白がある。マシンの間に空間があり、待たされない。窓の大きい有酸素エリアがある。順番を気にせず、自分のリズムでセットを組める。

都心の駅前店で消耗しているトレーニーほど、この空気の価値がわかると思う。

郊外の店舗の魅力は、結局これに尽きる。自分のペースでトレーニングできる空気感だ。

車で来られるなら、あるいは富士市に用があるなら、寄る価値は十分にある。公共交通で向かうなら、バスの時刻表だけは先に見ておいてほしい。それだけ注意すれば、あとは広い店内が待っている。

評価

項目評価
アクセス★★☆☆☆
設備の充実度★★★★☆
混雑のなさ★★★★★
コスパ★★★★☆
また来たいか★★★★☆
総合評価10点
巡礼クラス
※巡礼目線での評価です。近くに住んでいなくても、わざわざ訪れる価値があると判断した店舗です。

📖 English Review → Anytime Fitness Fuji Aobadori Review

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巡礼は、まだ続く。

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